2013年7月4日木曜日

産経新聞: ディオバンのメリット強調

【降圧剤データ操作問題】
ディオバンのメリット強調

2013.7.31 00:18
製薬会社「ノバルティスファーマ」が販売する高血圧治療の降圧剤「ディオバン」を使った臨床研究データ操作問題で記者会見する橋本和弘調査委員長(右)=30日午後、東京都港区(大西史朗撮影)
製薬会社「ノバルティスファーマ」が販売する高血圧治療の降圧剤「ディオバン」を使った臨床研究データ操作問題で記者会見する橋本和弘調査委員長(右)=30日午後、東京都港区(大西史朗撮影)
 東京慈恵医大と京都府立医大の研究は、数ある降圧剤の中で、ディオバンと既存薬のどちらが患者に有益かを調べた。いずれもディオバンを使えば、血圧値の抑制のほか、脳卒中や狭心症も減らせるとメリットを強調する結果だった。
 発表された論文によると、慈恵医大の研究は高血圧治療にディオバンを加えることで、脳卒中や狭心症が39%減ったという内容。京都府立医大の研究では、45%減るとなっていた。
 京都府立医大の論文では、カルテに記載がなかった脳卒中や狭心症の病気が論文データでは存在するなど、発症数の不一致が34件あった。ディオバンに有利な結果が出るように操作されていたが、同大は「誰がデータを操作したのかは分からない」とした。
 慈恵医大では発症数をごまかした形跡はなかったが、ディオバンの有効性を導くための基礎的なデータとなる患者の血圧値について、大学の保有データと論文に使われた671人分のデータに86件(12・8%)の不一致がみられた。研究に参加した医師が大学保有データ以外を書き換えることは不可能だったことから、元社員が解析用データを意図的に操作した疑いが強いと結論づけた。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130731/crm13073100220002-n1.htm
http://megalodon.jp/2013-0809-0557-04/sankei.jp.msn.com/affairs/news/130731/crm13073100220002-n1.htm

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