2013年7月8日月曜日

産経新聞: 不正防止の“特効薬”なし

産経新聞: 不正防止の“特効薬”なし

【降圧剤データ操作】
不正防止の“特効薬”なし

2013.9.30 23:48
 厚生労働省の検討委員会の中間報告案は、臨床研究の法規制や大学の倫理審査委員会の機能強化など、再発防止に向けた提言に力点が置かれた。しかし、それは検討委による問題の実態解明が進んでいないことの裏返しでもある。
 「国益の損失にもつながるような重大な問題」がなぜ生じたのか明確にならない中、中間報告案が日本の臨床研究の信頼回復に不可欠として早急な対応を求めたのが法整備だ。臨床研究は現在、国の倫理指針があるだけで、薬事法に基づき薬の製造・販売の承認を得るために行う「治験」のような法規制や指針に違反した際の罰則はない。
 ただ、法整備で規制を強化すれば研究者側に手間やコストがかかり、「新たな研究の芽を摘む可能性が高い」と指摘する声も多い。産学連携が進む中、医学研究は企業の寄付で支えられている側面もあり、外部からの金銭提供で研究の中立性に疑義が生じる「利益相反」は避けがたい。
 医薬品の開発を成長戦略の一角として掲げている日本。だが、不正防止の“特効薬”もない。だからこそ、企業や研究者には改めて「患者のための医療」を念頭に置いた、高い倫理観が求められている。(道丸摩耶、豊吉広英)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130930/crm13093023490014-n1.htm
http://megalodon.jp/2014-0124-0851-26/sankei.jp.msn.com/affairs/news/130930/crm13093023490014-n1.htm

0 件のコメント:

コメントを投稿