2013年7月5日金曜日

時事ドットコム: 「非常勤講師」無断で論文に=元社員、高血圧薬臨床不正-大阪市立大

「非常勤講師」無断で論文に=元社員、高血圧薬臨床不正-大阪市立大

 製薬会社ノバルティスファーマの高血圧治療薬「ディオバン(一般名バルサルタン)」の臨床研究データが不正に操作されていた問題で、研究に関わった同社の元社員が非常勤講師を務めていた大阪市立大は22日、調査報告書を公表した。大学として臨床研究への関与を否定し、元社員が非常勤講師の肩書を無断で論文に使ったとしている。
 報告書によると、元社員は2002年4月から今年3月まで、非常勤講師として無報酬で勤務。産業医学教室に所属していたが、同教室はディオバンの研究を行っていなかった。元社員が実際に講義をしたのは1回だけだった。
 元社員が関わった5大学の臨床研究論文では、ノ社ではなく大阪市立大非常勤講師の肩書が使われ、一部には同大でデータ解析が実施されたと書かれていたという。同大は「一切関わっていない」とし、大学側の承認を得ないまま肩書が使われたとしている。
 同大が今月事情を聴いたところ、元社員は「大阪市立大の肩書を使うことは、論文の著者やノ社にとって都合が良かった。ノ社も黙認していたと思う」と話したという。(2013/08/22-16:47)




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