2013年7月4日木曜日

産経新聞:降圧剤データ操作 2つの研究 相違点は

降圧剤データ操作 2つの研究 相違点は

産経新聞 7月31日(水)7時55分配信
降圧剤データ操作 2つの研究 相違点は
慈恵医大と京都府立医大の報告の概要(写真:産経新聞)
 東京慈恵医大と京都府立医大の研究は、数ある降圧剤の中で、ディオバンと既存薬のどちらが患者に有益かを調べた。いずれもディオバンを使えば、血圧値の抑制のほか、脳卒中や狭心症も減らせるとメリットを強調する結果だった。

 発表された論文によると、慈恵医大の研究は高血圧治療にディオバンを加えることで、脳卒中や狭心症が39%減ったという内容。京都府立医大の研究では、45%減るとなっていた。

 京都府立医大の論文では、カルテに記載がなかった脳卒中や狭心症の病気が論文データでは存在するなど、発症数の不一致が34件あった。ディオバンに有利な結果が出るように操作されていたが、同大は「誰がデータを操作したのかは分からない」とした。

 慈恵医大では発症数をごまかした形跡はなかったが、ディオバンの有効性を導くための基礎的なデータとなる患者の血圧値について、大学の保有データと論文に使われた671人分のデータに86件(12・8%)の不一致がみられた。

 研究に参加した医師が大学保有データ以外を書き換えることは不可能だったことから、元社員が解析用データを意図的に操作した疑いが強いと結論づけた。

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