2013年4月30日火曜日

毎日新聞:降圧剤論文:販売元の社員名外す…京都医大元教授指示か


降圧剤論文:販売元の社員名外す…京都医大元教授指示か

毎日新聞 2013年05月14日 02時30分

http://mainichi.jp/select/news/20130514k0000m040112000c.html

京都府立医大チームの「業績」をアピールするバルサルタン(商品名ディオバン)の宣伝記事の数々
 ある医療雑誌の2008年12月号。ノ社提供のページに、松原元教授へのインタビューが載った。「有意差」とは同種の薬よりも優れた効果を指す。「バルサルタンのジャパン・エビデンス(日本発の科学的根拠)集積が期待されます」。記事は、バルサルタンに有利な結果が出ることを期待するインタビュアーの言葉で締めくくられた。
 そしてチームは09年、日本人の高血圧患者を対象にバルサルタンの心臓病予防効果などを示した論文を欧州心臓病学会誌に発表。これはバルサルタンの宣伝に繰り返し活用され、売り上げを支える要因の一つとなった。だが、今年2月、学会誌編集部は「重大な問題がある」と指摘して論文を撤回している。
 3月、ノ社の三谷宏幸社長(当時、現最高顧問)は取材に応じ、松原元教授の研究室に奨学寄付金を提供していたことを認めつつ、「薬メーカーが試験データを触ることはない。論文は先生のご自身の見識で発表された。それが我々に都合がいいデータであれば(宣伝に)使わせてもらう」と述べた。
【八田浩輔、河内敏康】
http://mainichi.jp/select/news/20130514k0000m040112000c2.html
 ある医療雑誌の2008年12月号。ノ社提供のページに、松原元教授へのインタビューが載った。「有意差」とは同種の薬よりも優れた効果を指す。「バルサルタンのジャパン・エビデンス(日本発の科学的根拠)集積が期待されます」。記事は、バルサルタンに有利な結果が出ることを期待するインタビュアーの言葉で締めくくられた。
 そしてチームは09年、日本人の高血圧患者を対象にバルサルタンの心臓病予防効果などを示した論文を欧州心臓病学会誌に発表。これはバルサルタンの宣伝に繰り返し活用され、売り上げを支える要因の一つとなった。だが、今年2月、学会誌編集部は「重大な問題がある」と指摘して論文を撤回している。
 3月、ノ社の三谷宏幸社長(当時、現最高顧問)は取材に応じ、松原元教授の研究室に奨学寄付金を提供していたことを認めつつ、「薬メーカーが試験データを触ることはない。論文は先生のご自身の見識で発表された。それが我々に都合がいいデータであれば(宣伝に)使わせてもらう」と述べた。
【八田浩輔、河内敏康】


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