2013年4月30日火曜日

AFPBB NEWS: 米司法省、リベート支払いでノバルティスを提訴

米司法省、リベート支払いでノバルティスを提訴


【4月27日 AFP】米司法省は26日、医師にリベートを支払い自社の薬剤を優先的に患者に処方させているとして、スイス製薬大手ノバルティス(Novartis)を提訴した。 

 米司法省によると、ノバルティスの米国支社には、処方箋を出す医師たちに報奨を与え、高価な自社ブランド薬剤の売り上げを増加させた疑いがもたれている。これら薬剤の対価は、最終的には公的医療制度から支払われることになっている。

 ニューヨーク(New York)の連邦地方裁判所に起こされた訴訟で米司法省は、ノバルティスが、高血圧治療に使用される「ロトレル(Lotrel)」や「Valturna」、糖尿病薬の「スターリックス(Starlix)」といった自社製薬剤の売り上げを増やすために、医師に「社交の場」での講演を依頼して報酬を支払ったり、豪勢な食事に招待したりしたとしている。 

 数千回にもわたり開催された講演会の中で医師らは、「ほとんどあるいは全く該当薬剤に言及しなかった」が、「ノバルティスは高級レストランで天文学的数字の飲食代を支払って医師らをもてなし、スポーツバーや釣り旅行といった、教育プログラムとはならないような場での接待に及んだ」とされている。

 そのような行為は「実際には講演者と参加者に対し、ノバルティス社の薬を処方するよう誘導するリベートとなる」と米司法省は述べている。

 今回の訴訟は、米当局が同社を相手取り今週起こしたものとしては2件目。米政府は23日、臓器移植を受けた患者に処方される安価なジェネリック薬品を、自社の「マイフォーティック(Myfortic)」に切り替えさせるため、薬局にリベートを支払ったとして、同社を提訴している。(c)AFP

http://megalodon.jp/2013-0527-1733-55/www.afpbb.com/article/life-culture/health/2941059/10649904?ctm_campaign=txt_topics

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