2013年4月30日火曜日

読売新聞: 「薬論文で明らかなデータ操作」京都府立医大

2013年7月12日 読売新聞: 「薬論文で明らかなデータ操作」京都府立医大




 製薬会社ノバルティスファーマの高血圧治療薬「ディオバン」の効果に関する臨床研究で、京都府立医大は11日、同大学の松原弘明・元教授(56)(2月辞職)らによる論文6本について、「明らかなデータ操作があり、臨床研究の結論に誤りがあった可能性が高い」とする調査結果を公表した。
 脳卒中や狭心症のリスクを減らす効果があったように、意図的に改ざんされていた可能性がある。この研究では同社の元社員(今年5月退社)が患者のデータ解析を担当していた。
 論文は、高血圧患者約3000人を2グループに分け、一方にディオバン、他方に別の降圧剤を投与した2003~07年の臨床試験の結果を分析したもの。「ディオバンは、血圧を下げる効果は他の薬と同じでも、脳卒中や狭心症のリスクが大幅に減った」などと結論づけていた。
 調査結果によると、論文にデータが使われた患者のうち、カルテが確認できた223人のデータを調べたところ、論文に用いた解析データとカルテの記載事項が異なる例が34件あった。
(2013年7月12日01時52分  読売新聞)

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