日本経済新聞：製薬元社員の論文関与、千葉大での研究「不正ない」

2013年7月2日 日本経済新聞：製薬元社員の論文関与、千葉大での研究「不正ない」

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0202R_S3A700C1CR8000/
http://megalodon.jp/2013-0723-0403-31/www.nikkei.com/article/DGXNASDG0202R_S3A700C1CR8000/

日本高血圧学会は２日、製薬会社ノバルティスファーマの高血圧症治療薬「ディオバン（一般名バルサルタン）」を使って千葉大で行われた臨床試験のデータを検証した結果、「特段の不正な操作は見つかっていない」とする中間的な報告を公表した。

　この薬の臨床試験をめぐっては、同社の社員＝退職＝が研究チームにデータ解析などの担当者として参加しながら、社員の身分を明示せず論文に登場して問題となった。論文の信頼性にも疑問の声が上がり、試験を行った京都府立医大や東京慈恵医大、千葉大などが調査を始めている。

　今回、学会が検証したのは千葉大で2002～09年に行われ、11年に同学会誌に結果が発表された研究。参加した患者のカルテとの照合などはしておらず、学会は、より詳細な検証を今後、千葉大と協力して進めるとしている。

2013/7/2 22:19